「子どもが受け口なのですが、何歳から治療した方がいいですか?」
「3歳検診で受け口を指摘されました。もう矯正治療を始めるのでしょうか?」
「永久歯になるまで待っていて大丈夫ですか?」
受け口(反対咬合)のご相談で、保護者の方から非常によく聞かれる質問です。
これまで当ブログでは、
「子どもの受け口は自然に治るのか?」
そして、
「そもそも、なぜ受け口になるのか?」
について解説してきました。
受け口は単に「下の歯が前に出ている」という一つの病気ではありません。
上顎の成長が弱い場合、下顎の成長が強い場合、前歯の傾きに問題がある場合、噛むときに下顎を前へずらしている場合、さらに遺伝や舌・呼吸などの環境的な要因まで、さまざまな原因が関係しています。
では、原因が分かったあと、
「結局、何歳で何をすればいいのでしょうか?」
今回はここを詳しく解説します。
先に結論をお伝えすると、
受け口の治療は「○歳になったらこの装置」と決まっているわけではありません
大切なのは、
年齢 × 受け口の原因 × 顎の成長段階
の3つを考えながら、その時期にできることを選んでいくことです。
私は日頃から小児矯正の診療に携わっており、2026年には歯科医師約140名を対象とした講演会にて、「反対咬合(受け口)の診断」をテーマに講演する機会をいただきました。

その講演でも発表させていただきましたが、受け口の治療に関しては大きく、
- マイナス1歳~4歳頃 :予防・環境づくり
- 4~6歳頃 :口腔機能や原因へのアプローチ
- 6~11歳頃 :顎の成長を利用した治療
- 11歳以降 :残っている成長量を見ながら治療方法を選択
- 成長終了後 :カモフラージュ矯正または外科的矯正
というイメージで考えています。今日はそれぞれ順番に見ていきましょう。
そもそも、とにかく早めに治療すればいいの?
結論、そうではありません。
というのも、「早く診てもらうこと」と「早く装置を使い始めること」は、まったく同じではないからです。
受け口を心配されている保護者の方から、
「早く治療した方が治りやすいですか?」
「3歳から装置を使った方がいいですか?」
「何もしないで待っていると手遅れになりませんか?」
と聞かれることがあります。
もちろん、受け口の中には成長期だからこそできる治療があります。
一方で、受け口だからといって、すべてのお子さんに幼い頃から矯正装置が必要なわけではありません。
実際の例を見てみましょう!

実際に4歳頃のお子さんでも、装置を使って治療する場合もあれば、お口の使い方や生活習慣へのアプローチを行いながら経過を見る場合もあります。また、小児歯科においては
『子どもたちの協力度』
という大きな問題もあります。理解度、協力度、年齢によっても様々です。無理やり
矯正を強制
することはできませんし、私はしません(あくまで真剣です。笑)
本人が望まない治療の強要は親御さんにとっても負担になりますし、望む結果が出ない場合もあります。ですので
- 本人の理解度
- 一般歯科治療の協力度
- 保護者の方の意向
- 早期介入の必要性
- 治療の長期化のリスク
を踏まえて、介入の判断を行うべきなのです。
そのためには、早期から受診をしていただき子どもたちとコミュニケーションをとりながら、適切な診断を行うとともに、保護者の方の意向を把握していくことが大切です。
同じように前歯が反対に噛んでいても、
- 歯の傾きや生え方が原因なのか
- 噛むときに下顎が前へ誘導されているのか
- 上顎の成長が弱いのか
- 下顎の成長が強いのか
- お口の使い方や習癖が関係しているのか
によって、治療を始めるタイミングも、選択する方法も変わります。
つまり、
△「早めに装置を入れる」
◎「早めに診断して、必要なタイミングを逃さない」
という考え方が大切です。
「待つ」と「何もしない」は違います
ここもぜひ知っておいていただきたいポイントです。
診察した結果、
「今は装置を使わずに経過を見ましょう」
とお伝えすることがあります。
しかしこれは、単に放置しているわけではありません。
歯の生え変わりや噛み合わせ、上顎・下顎の成長、顔貌の変化などを定期的に確認しながら、治療を開始するべきタイミングを見極めていくための経過観察です。
子どもの矯正治療では、
「何をするか」と同じくらい、「いつするか」が重要です。
早すぎれば、お子さんの負担や治療期間を必要以上に増やしてしまう可能性があります。
反対に、成長を利用できる時期を逃してしまうと、後から選択できる治療方法が限られてしまうこともあります。
だからこそ私たちは、
「受け口だからすぐ装置」ではなく、
「その子にとって、今が治療するタイミングなのか?」
を考えることを大切にしています。では、ここから実際に各段階での実際のアプローチについてみていきましょう!
①マイナス1歳から|まずは保護者の方に知ってもらうことから
マイナス1歳って何?
そう思われた方が多いと思います。これは、全ての小児歯科に言える事ですが
『お母さんの妊娠がわかった時から、お子様の健康に対して知識をつけていただく』という意味合いです。
「受け口の治療なのに、生まれる前から?」
と思われるかもしれません。
もちろん、妊娠中のお子さんに矯正装置を使用するわけではありません。
この時期に大切なのは、
保護者の方がお口の成長について知っておくことです。
歯並びや顎の成長には遺伝的な要因だけではなく、
・授乳
・離乳食
・食事の姿勢
・口呼吸
・鼻づまり
・舌の位置
・飲み込み方
・お口ポカン
・頬杖などの生活習慣
といった環境的な要因も関係します。(詳しくは一つ前のブログで詳細に解説いたしました!ぜひそちらもご覧ください!)

受け口に限らず、きれいな歯並びや顎の成長を目指すうえでは、
「歯が生えてから考える」のではなく、乳幼児期からお口が正しく発達できる環境を整える
という考え方がとても重要です。
そのため当院では、妊娠期を含めた「マイナス1歳」から、お口の発達について知っていただくことを大切にしています。
この時期は「矯正治療」というより、
将来の歯並びを悪くする可能性のある要因をできるだけ減らしておく時期
と考えると分かりやすいと思います。
受け口は遺伝要因と環境要因が複雑に絡みあって発症します。このうち、遺伝要因は私たちには変えられません。
しかし、環境要因は保護者の方の意識次第で変えられます。そのためにも、保護者の方がマイナス1歳から正しい知識を身につけておくことが、受け口の治療の成功の鍵になります。

② 0~4歳頃|まず環境要因を適切に診断すること
乳歯が生えそろってくると、少しずつ噛み合わせが分かるようになります。
3歳児健診などで、
「受け口ですね」
と初めて指摘されるお子さんも少なくありません。
では、3歳で受け口ならすぐ矯正装置を入れるのでしょうか?
必ずしもそうではありません。
まず確認したいのは、
なぜ反対に噛んでいるのか?
ということです。
例えば、
・舌が低い位置にある
・舌を前へ出す癖がある
・お口がいつも開いている
・鼻呼吸がしづらい
・噛むときに下顎を前へずらしている
・姿勢や食事の仕方に問題がある
などがないか確認します。
そして、これらの原因が
マイナス1歳からの保護者の方への意識づけで改善できる場合もあるのです!
例えば、
『指しゃぶりが歯並びに影響を及ぼす』
ということをみなさんはご存知でしょうか?指を吸う際の圧や指による力によって歯の向きに影響を及ぼすというものです。では、なぜ乳幼児は指しゃぶりをするのでしょう。では、この指しゃぶりを予防する方法はないのでしょうか?諸説ありますが、文献では
『母乳育児の期間が長いと、指しゃぶりやおしゃぶりの使用頻度が少なかった』
というデータがあります。

『だから母乳育児を続けましょう!WHOの推奨では2歳までは完母が推奨です!』と言いたいところですが、家庭環境は様々です。
母乳育児の大変さ、お母さんの負担、兄弟がいる場合にはそれどころじゃない、ミルクやおしゃぶりに頼りたい…
などなど子育てって理想論だけでは上手くいかないものですよね。私は歯科医師です。歯並びの悪化を予防し、必要であれば治すことが仕事です。しかし、私が理想論を振りかざすことは時にお母さん方を苦しめてしまう場合もあります。
これは余談ですが歯科医師になりたての際にインスタグラムにて
『おしゃぶりは歯列不正を引き起こします!控えましょう』
と情報を発信した際に、同期のママさん衛生士さんからひどいお叱りを受けました。
『そんなことは調べたら出てくるしわかっとるよ。でも、おしゃぶりに頼らんとうちの子は寝んのよ。こっちも疲れとるし、これしか方法がないお母さんからしたら先生の記事見て突き放された気持ちになるかもしれんよ。お母さんたちにもっと寄り添ってあげて!』
彼女は信頼のできる同期として、母親として、私の歯科医師としての成長のために、ゴリゴリの岡山弁で愛を持ってこの言葉をかけてくれました。私はハッとして慌てて投稿を削除し反省しました。この経験から、私は情報を発信する立場として、エビデンスに基づいた正しい知識を発信すること以上に、お母さんに寄り添った小児歯科の情報発信をすることを心がけるようになりました。あの時の同期が本音をぶつけてくれたことが、今の私の小児歯科の礎になっていることは間違いありません。これからも、保護者の方に寄り添った小児歯科医を目指して参ります。※2人目の妊娠おめでとう!元気な赤ちゃんに会えることを楽しみにしとるよ!
話を戻して…まとめるとこの時期は、
「歯を動かす」よりも「正しく成長できる環境をつくる」
ことが治療の中心になる場合があります。その環境づくりにおいて、正しい最新の知識を提供しつつも、保護者の方、家庭の状況に寄り添うことを最優先にフォローアップすることを心がけてます。
また、3歳前後では治療への協力度にも大きな個人差があります。
無理に装置を使用するより、
「今は何もしない」のではなく、
定期的に噛み合わせと顎の成長を確認しながら、必要な時期を待つ
ということも立派な治療方針です。
③ 4〜5歳頃|プレオルソなど筋機能装置でお口の機能へアプローチ
4〜5歳頃になると、少しずつ歯科治療への協力が得られるお子さんも増えてきます。
乳歯列期の受け口で、
・歯の傾きによる反対咬合
・噛むと下顎が前へずれる機能性反対咬合
・舌や口唇などのお口の機能が関係しているケース
などでは、症例によってはプレオルソなどのマウスピース型装置を使用することがあります。

目的は単純に、
「前歯だけを押して反対咬合を治す」
ことではありません。
噛み合わせを誘導しながら、
・舌の位置
・口唇の使い方
・鼻呼吸
・飲み込み方
・下顎の位置
なども含めて、お口全体のバランスを整えていきます。
そのため、
すべての受け口がプレオルソだけで治るわけではありません。
骨格的に上顎の成長が弱い場合や、下顎の成長が非常に強い場合には、別の治療方法や長期的な成長観察が必要になります。
ですので私は、プレオルソなどの装置による治療は
『あくまで口腔機能の改善が目的であり、その結果として噛み合わせが改善する場合もある』
という説明をさせていただいております。
実際にプレオルソで受け口が改善した症例についてはこちらの投稿をご覧ください。作用機序についてもわかりやすく解説しています↓↓↓
https://www.instagram.com/p/C55xCmNycgO/?utm_source=ig_web_copy_link&igsi=MzRlODBiNWFlZA==
④ 6〜11歳頃|顎の成長を利用できる大切な時期
6〜7歳頃になると、永久歯への生え変わりが始まります。
ここからは、受け口治療において非常に重要な時期です。
なぜなら、
まだ顎が成長しているため、その成長を治療に利用できる可能性があるからです。
特に確認したいのが、
「上顎の成長が弱いタイプなのか?」
「下顎の成長が強いタイプなのか?」
という違いです。
同じ受け口に見えても、この2つでは治療方針が変わります。
<上顎の成長が弱い場合>
上顎が後方に位置している骨格性反対咬合では、上顎を前方へ牽引する治療を検討することがあります。
・上顎前方牽引
代表的なのがフェイスマスクなどの上顎前方牽引装置です。
上顎を前方へ成長させる方向に力を加え、上下の顎の前後的なバランスを改善することを目的とします。
成長期の骨格性Ⅲ級に対する上顎前方牽引については、短期的に上顎の前方移動や上下顎関係の改善が期待できることが複数の研究で報告されています。
症例によっては、
・急速拡大装置
・マウスピース型矯正装置(当院ではインビザラインファースト)
・リンガルアーチ
などを組み合わせることもあります。
特に上顎が横方向にも狭い場合には、上顎を拡大したうえで前方への成長を促すことがあります。

<下顎の成長が強い場合>
こちらについてはかなり慎重な判断が求められます。
というのも、下顎の強い成長については、遺伝しやすいということが報告されているからです。その上、日本矯正歯科学会のガイドライン(歯医者さん向けの治療マニュアルのようなもの)を見てみると、下顎の成長を抑制するチンキャップと言われる装置は
『効果が曖昧なので使用を推奨しない』
とされています。

ただ、これについては効果がないというわけではないと言及されており、『治った子もいれば治らなかった子もいたので、学会として積極的な使用を推奨することはできない』という注釈がなされています。
ですので、下顎の成長が強い場合についてはとても慎重な治療の判断が求められます。先生によっては、『成長が読めない場合には積極的な治療介入はせずに成長が終わってから外科手術で治した方が確実だ』とおっしゃる先生も少なくありません。そして、この考えはとても正しいと思います。私も同じ見解です。
しかし、ここについて私の意見が変わった講演がありました。
2024年のタイのバンコクで行われたInvisalign Asia Pacific Summitでの世界的に著名なサンドラ・タイ先生の講演です。

この講演では下顎の成長が強い受け口の子どもに対してインビザラインファーストで治療を行なった症例を発表されていました。そこで、サンドラ・タイ先生は
『受け口の子に、「成長が落ち着く12歳ごろになったら帰ってきてね」というのは簡単ですが、あなたのお子さんや親戚にも同じことを言えますか?』
とおっしゃっており、ハッとしました。私の患者様の中にも『この子が将来、外科手術が必要な可能性はわかっているけど、今できることをしてあげたいんです!』とおっしゃる保護者の方も今まで何度も見てきました。外科手術については詳しく後述しますが、患者様にとってそのハードルはやはり高いと感じています。ですので、下顎の強い成長を認める場合には、子どもたちだけでなく保護者の方ともしっかりとディスカッションをさせていただき、理想のゴールを共有し、そこへ向けて何かできることはないかを共に探っていくことも必要だと考えています。
ここまで6~11歳の受け口を2パターンに分けて説明いたしましたが、大切なのが
この時期に受け口が改善したからといって、そこで治療が完全に終了したとは限りません。
下顎は思春期まで、場合によってはそれ以降も成長します。
そのため一度正常な噛み合わせになっても、その後の下顎成長によって再び受け口傾向が現れることがあります。
受け口治療では、
「治す」ことと同じくらい「成長を追い続ける」ことが大切です。
⑤ 12歳前後〜|「年齢」よりも、成長が残っているかを見る
12歳になると治療方法が大きく変わるというわけではありません。
実際には、
12歳という年齢そのものより、あとどれくらい顎が成長するのか
の方が重要です。
成長にはかなり個人差があります。
そのため、
・身長の伸び
・二次性徴
・手の骨の成熟度
・頸椎の成熟度
・過去のレントゲンとの比較
・顔貌の変化
などを参考に、成長段階を評価します。

<まだ成長が残っていて、上顎の成長不足が大きい場合>
症例によっては、引き続き上顎前方誘導を検討します。ただし、一般的には、顎整形的な治療は成長早期の方が利用しやすいため、年齢が上がるほど歯の移動による改善の割合が大きくなっていきます。すなわち、上顎の劣成長に対しては早期の治療がより効果的であるということです。
<下顎側の前方関係が強い場合>
永久歯列が整ってきた段階では、症例によっては下顎歯列を後方へ移動させる治療を検討します。
例えば、
カリエール
と呼ばれる装置を利用して下顎歯列の遠心移動を行い、歯の位置によってⅢ級関係を改善する方法があります。
このカリエールによる治療については、私のメンター(師匠)でありインビザライン社公認講師でもある野崎雄介先生のブログが大変わかりやすいので是非こちらの記事もクリックしてご覧ください↓↓↓

<下顎の成長を止める治療」はできる?>
前述しましたが、下顎の成長抑制については
チンキャップ
という装置が使用されてきました。
下顎に後方への力を加え、下顎の成長方向を変化させることを目的とする装置です。
短期的には噛み合わせや骨格的な数値の改善が報告されています。
しかし、
「下顎そのものの成長を長期的に確実に抑えられるか」については、十分なエビデンスがあるとは言えません。
研究によっては治療後に再び本来の下顎成長パターンへ戻ることも報告されています。
ですので、それを踏まえた上で、本人と保護者の方のモチベーションも踏まえた上で成長予測をしながら慎重に治療行うかどうかの判断を行なっています。
⑥ 成長がほぼ終了した場合|選択肢は大きく2つ
顎の成長がほぼ終了すると、
「顎の成長を利用する治療」から「完成した骨格の中でどう治すか」
という考え方へ変わります。
大きく分けると、
① カモフラージュ矯正
② 外科的矯正治療
の2つです。
カモフラージュ矯正とは?
上下の顎の骨格そのものを変えるのではなく、
歯を動かすことによって、骨格的なずれを歯並びで補正する治療
です。
例えば、
・上の前歯を前方へ
・下の前歯を後方へ
・下顎歯列全体を後方へ
移動させることで受け口を改善します。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などを使用します。
比較的軽度〜中等度の骨格的なずれで、顔貌とのバランスも許容できる場合には有効な選択肢となります。

一方で、骨格的なずれが非常に大きい場合に無理に歯だけで補正すると、
・前歯の傾きが大きくなる
・歯肉退縮などのリスクが高くなる
・理想的な噛み合わせを作れない
・横顔の改善に限界がある
などの問題が生じることがあります。
骨格的なズレが大きい場合は外科矯正も選択肢
成人になり、上下顎の骨格的なずれが大きい場合には、
顎変形症として外科的矯正治療
を検討することがあります。
これは矯正治療だけではなく、顎の骨を手術によって移動させることで上下の顎関係を改善する治療です。
もちろん、受け口だからすぐ手術というわけではありません。
顔貌、骨格、噛み合わせ、本人の希望などを総合的に評価して治療方法を決定します。
この場合には矯正専門医や大学病院などと連携しながら適切な治療方法をご提案します。
実際に、矯正を希望された患者様に対して大学病院での外科矯正をお勧めさせていただいたケースもありますが、外科矯正には
入院
という大きな負担が患者様には伴います。

実際に、
・外科手術は怖い
・入院するために仕事が休めない
・大学病院は遠い
などの理由で外科矯正は望まれなかった患者様もいらっしゃいました。何度も言いますが、外科矯正自体は素晴らしい治療の選択肢です。しかし、私自身も自分自身が手術をするとなると、大変怖いと思います。(私は歯科医師でありながら注射ですら大っ嫌いでいつも目を瞑っています)
ですので、前述のように『外科矯正にならないように何かできることをしてあげたい』という保護者の方のお気持ちも強くわかります。もちろん『骨の成長を私なら完璧に予測できます!』とは決して言えません。「この子は身長が何センチで止まるか」を完璧に予測できないように、顎の成長予測にも限界はあります。しかし、できることを幼少期にしてあげることは決して無駄ではないのではないと信じて、日々マイナス1歳からの治療に取り組んでいます。
当院では「今」だけでなく「成長後」まで考えて診断します
受け口は、小児矯正の中でも特に成長予測が重要な歯並びです。
そのため当院では、
・現在の噛み合わせ
・前歯の角度
・上下顎の骨格
・横顔
・左右差
・顎の機能
・家族歴
・成長段階
などを確認しながら、
「この子が将来どのような噛み合わせ・顔貌になっていく可能性があるか」
まで考えて治療計画を立てています。

私自身、2026年には歯科医師約140名を対象とした講演会にて、反対咬合の診断についてお話しする機会をいただきました。
その際にも一貫してお伝えしたのが、
「反対咬合という結果だけを見るのではなく、なぜそうなっているのかを診断する」
という考え方です。
お子さんの受け口が気になる場合、
「まだ3歳だから早いかな?」
「永久歯になるまで待った方がいいかな?」
と年齢だけで判断せず、一度現在の状態を確認しておくことをおすすめします。
治療が必要なければ経過をみればいい。
治療に適した時期であれば、その時期だからこそできる方法を選ぶ。
それがお子さんの受け口治療ではとても大切だと考えています。
岡山市東区でお子さんの受け口・反対咬合についてお悩みの方は、お気軽にさかい歯科クリニックまでご相談ください。
「すぐ矯正を始めさせられるのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、早期相談の一番のメリットはそこではありません。
診察した結果、
「今は治療しなくても大丈夫なので半年後にもう一度確認しましょう」
ということもあります。
逆に、
「今の成長時期だからこそできる治療があります」
という場合もあります。
つまり早めに相談する目的は、
必要以上に早く治療することではなく、適切な治療時期を逃さないこと
です。
岡山市で子どもの受け口が気になる方へ
子どもの受け口は、
「自然に治るか」「すぐ治療するか」の二択ではありません。
まず、
なぜ受け口になっているのか。
今は治療する時期なのか。
それとも成長を観察する時期なのか。
これを判断することが大切です。

さかい歯科クリニックでは、お子さんの歯並びだけでなく、顎の成長や噛み合わせ、お口の機能なども確認しながら小児矯正の治療方針を検討しています。
「3歳児健診で受け口を指摘された」
「永久歯が反対に生えてきた」
「いつから矯正を始めればいいか分からない」
という保護者の方も、まずはお気軽にご相談ください。
受け口に関する他のブログも書いてます!是非ご覧ください!
▼▼▼受け口ってそもそもなんなの?治療すべきなの?徹底的に解説しました!その記事はこちら▼▼▼

▼▼▼受け口の原因論について徹底的に解説しました!その記事はこちら▼▼▼


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