この度開院25年を迎えました。
城東台の上り坂が桜満開の25年前の4月6日、歯科チェアー2台、私と歯科衛生士1名、受付1名でゆっくりと地域医療に貢献したいと診療をスタートさせました。当初は来院してくださる地域の患者様に馴染みたいという気持ちが強く、患者様の『痛いところだけ治して』『○○までに終わらせて』といった要望を優先し虫歯や義歯の修理で対処法的な治療か中心で理想とする虫歯や歯周病を防ぎ、義歯にする必要のない口腔内を持続する包括的な治療を提案するに至らず後悔の連続でした。
ただ、そんな私の葛藤とは裏腹に通ってくださる患者様は増え、チェアーも6台にし歯科衛生士、歯科技工士と職員も増え、忙しさがピークとなり運動不足やストレスにより私の体が悲鳴をあげ緊急入院をすることになりました。入院をきっかけに分かってはいたはずの”健康の大切さ”を自分自身が実感するとになりました。
健康だからこそ幸せが感じられ、自分が感じたからこそ、患者様にも健康を持続してもらいたいと、改めて長期的な口腔内の健康を考え、歯の維持のため予防の重要性を伝え、何十年後も痛みや困りごとがなく美味しく食事ができる幸せを伝えなくてはならないと思い、予防を推進、定着させることに努めました。
今では信頼出来る歯科衛生士が予防に努めメインナンスに来てくださる患者様の歯を歯周病や虫歯から守り、人生100年時代を見据えたアドバイスも行っています。その為、8020(80歳で20本以上の歯の維持)の達成率も伸びていることが喜びです。
25年で時代が流れ『治療から予防へ』と医院も共にアップデートすることが出来たのも、健康志向の高い患者様や私の思いを理解してくれる職員、無理な依頼に答えてくださる技工士さんや、経営を支えてくださる皆さんのおかげです。心より感謝しています。
これからも地域の皆さんの健やかな毎日を願って、職員と共に私も知識や技術を高めていきたいと思っていますのでこれからもどうぞ宜しくお願い致します。
開院25年を迎えました
院長 坂井義春